忽那汐里さんのお誕生日企画


忽那汐里さんの誕生日企画です!

出演作品でお好きなものをご投票ください。是非通りすがりの方でも構わないんで、どしどしご投票ください。たくさん母数いたほうが楽しいので!

発表はインスタ @shiolistagram で20-22日に行います。



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かわいいねと言われるよりは面白いねを、面白いねと言われるよりはやさしいねを言われたい

 Odai「最近涙したこと」

 

最早ブログタイトルにしたいよこの言葉。記事タイトルなんていう一回こっきりのものじゃなくて。で誰が考えたんだよ、この言葉っていうとどこの著名人でもお偉いさんでもなくこの私なのですよ。良い言葉でしょとか自分の感性をネットの網に放ち褒め称えてもらうというよりは、しょっちゅう思いすぎてでも誰にも言えなくてようやく解き放つ感じね。うーーーーやっと言えた!本当によく思うのですよ。最近、ここ最近。

 

いつこの言葉を脳内で繰り返して嚙みしめる自分に気づいたかっていうと。優しいねって言われて涙がほろっと出た日を境にかしらね。優しいねって最強のことばじゃない?昔読んだラインニュースでは男性に言っちゃいけない言葉ランキング上位に入ってたけど。○○くんって優しいねって傷つくらしい。ああ、自分恋愛対象とは思われてないんだなって。まそんな事はさておき。私は涙したよね。まさかこんな日が来るとは。小学校の頃からやんちゃ(って言っても健全にね)して自我が強いのは良いんだけど強すぎて、先生からもあのうお母さまもう少しまわりの子に対しての物言いが柔らかくなると良いんですけどねえって個人面談のたびに言われ続けてたらしい私が、優しいねと言われてしまう日が来るだなんて。思ってもみなかった。良かったですわ。意識した優しさじゃなくて。偽善はどうしても避けたいものだから。やさしくなりたいがやさしく思われたいに変わってしまうとずっとそこから抜け出せなくなってしまう気がするんですよねえ。常に他人からの見え方を意識したやさしさになってしまうと思うから。少しでも打算が含まれるようなやさしさって、優しいねってなっても自分が1番苦しくなってしまう気がする。優しくないよ、違うよ、ほんとはね…って笑

 

何が私を優しいねと言われるほどまでに変えたかは少しわかる気がする。小学校の頃、出来上がった写真を見ていつも落胆していた。シャッターを切った瞬間は笑っていたつもりだったし、実際楽しいなと思ってもいたんだろうけど、写真に写る私はそんなに楽しそうじゃないどこかぎこちない笑顔で佇む。口角が元々上がっている笑い顔の人が本気で羨ましかった。だって静止画でしか記憶に残っていかない思い出だってあって、そうだとしたら最高の笑顔で写りたいじゃん?けど難しいもんでどんなに楽しい楽しい世界で1番今が楽しいって自己暗示しながら写真に写ろうとしても、やっぱり硬い笑顔で冷えた瞳の私。

中学に入ってもそれは相変わらずだったかもしれない。小学校の時よりも色んなタイプのお友達が出来て、確実に喋る量は増えたけど、滅多に笑わない子だったのかもしれないな。楽しい時は楽しい、つまらない時はつまらない。基本つまらない。楽しいのは最高に楽しい時だけ。みたいな感じだった気もする。今となっては、結局そういう風に考えてる自分が1番つまらなくさせてたんだよって思う。

楽しい時はガハガハと笑っていたはずなんだけど、例えば会話をする時になかなか笑えなくてね。2人ぼっちで会話する時。真顔で面白かったことを話したり、真顔で相手の話を聞いたり。誰かが変なことをやっている時、よっぽどツボに嵌らない限りは笑わなかった。これを無愛想というのか、媚びないと褒めるのかはどちらもアリだろうと思うのだけれど、幼稚園マークだったひまわりとはかけ離れた人だったことだけは間違いない。

 

笑っている時ほど楽しいことはないと思う。何か面白いことが起きて複雑な思考なんてまるっきり介さずに面白いと感じたまま弾けるように笑い声が出る。たまにそのまま手も叩き出すのは内緒だけど。最近、良く笑うようになったねと言われる。楽しそうにしゃべる人が好きだ。人と喋ることが好きだ。趣味はおしゃべりとでも言おうか。人といることがすごく好きになった時、自然と笑顔が溢れるようになるし、自然と楽しい話をしがちになるし、人のことを沢山考えられるようになるのかなと思う。うん、人が好き。気持ち悪すぎる今お思うことなんだけど、全部素直に書いてみたよ。私、気持ち悪すぎる。大丈夫かな?笑

 

そもそもあんたかわいいねと言われることどんくらいあんだよ、

かわいいねと言われるよりは面白いねを、面白いねと言われるよりはやさしいねを言われたい 〜もうかわいいねと言われるのには飽きた〜

てか????

って思われるの1番怖いけどそういうことじゃないから。

普通にかわいいねって言われるの嬉しいよ、当たり前に。てかあんま言われないよ。いや、盛りすぎた、全然言われないよ。おもしろいねは言ってくれる人多くて感謝してるけど、別に飽きてないよ。もっと言って。褒められて伸びるタイプだから。けどね、そういうのぜーんぶ引っ括めた上で、やさしいねが1番嬉しいの。

 

みんな、もっとしゃべろうね!?

 

たまにふと文章が無性に書きたくなる時がある。今日がそんな日でした。お許し下さい。

 

 

広瀬アリスの卒業特集を読んだ

その日は唐突に絶妙なタイミングで訪れた。
広瀬アリスSeventeenモデルを卒業する。
立派な話だった。女優の道を極めたいと6年4カ月のモデル活動に終止符を打つと決めた強固な意志が記事の一面を覆っていた。そして今月号には2009年にミスセブンティーンに選ばれてからのモデル活動すべてを詰め込んだ特集が組まれるという記載があって私を高揚させた。

この流れで切り出すのも可笑しな話だが私は全くと言ってセブンティーン読者ではない。服の趣味がかけ離れている。fudgeや&PremiumときにPOPEYE,BRUTUSといった所謂青文字系雑誌をこよなく愛しているため普段は目に入ることすらない。無意識のうちに趣向が違うからと切り捨てていたところがあったのだと思う。それでもセブンティーンを読んだことはある。というか読者以上に読んでいたかもしれない時期がある。

小学生の頃、というと気取っているが、良く利用する図書館にセブンティーンが常設されていただけのことだ。日刊◯◯や朝日〜などの難しそうなタイトルが並ぶ中、一際目立っていたのがセブンティーンだった。雑誌棚の中で唯一確実に読み切れる自信があったそれを、迷わず手に取った。正直に言おう、ファッションなんてこれっぽっちも興味がなかった。ただ昔から少しミーハーっ気のあった私は、秋色コーデ!とか着回しうんたら♡とか書かれたページをごっそりと飛ばして、モデルの連載や旬のタレント、ドラマの紹介ページを読むのが好きだった。まず右手で前半から約7割掴みそれを持ち上げて右側に追いやり左側の3割を堪能するというのがお決まりだった。図書館はほぼ毎日開いているが、雑誌が発売されるのは月に一度。毎日のように同じセブンティーンの表紙に歩み寄り昨日も見たページに何度も目を通す。味わえば味わうほど美味しいスルメ雑誌なわけでもなかったが、セブンティーンを読んでいる、ただそれだけで嬉しかった。

セブンティーンの魅力はどうか悪く捉えないで欲しいが、安っぽさにあると思う。今の私が熟読する雑誌と比べてみても、格段に服のお値段が現実的で、すぐ気軽に週末の買い物プランを立ててしまえる。欲しい!と思ったりいいな!と思ったりしたら手を伸ばせば届く範囲にあるものばかりだ。いつも変わらず、安っぽさがある。すごく女子高生の生活に密着してくれているその姿勢は、多くのJKを今でも虜にしている所以であろう。仮に突如代官山、裏原辺りのファッションカルチャーを取り入れ始めたとしたら休刊必至だろうと私は見込んでいる。いつも変わらず待っているセブンティーンがある。しかし、そんなある日鮮烈な事件が起きた。常に変わらないのがセブンティーンのあるべき姿だから鮮烈な時点で大事件なのである。

広瀬アリスがコマネチをしていた。身の毛がよだつ思いだった。何をしてしまっているんだろう、オフショットにも程があるのではないのか、すごいな、すごい。一気に笑いがこみ上げてきて、私は1人楽しく図書館の静寂を破った。赤面どころじゃない、慌てて書棚に戻すと類を見ない速さで駆け出し家に着くまで全速力で走り続けたのだった。

それからは広瀬アリスがどうしても面白くてファッションのページも少しは見るようになった気がする。もうあれを超える衝撃はなくていつものセブンティーンに戻ってしまったから、思い出せることはそれ以上ない。


そんなことをふと思い出した。ドラマ「釣りバカ日誌」が始まってからのことだ。ドラマ化が決まった当初、原作も映画も未視聴ではあるが何だか惹かれて絶対に見ようと決めていた。名作と言われるだけ中身も面白いだろうし、濱田岳は可愛いし大好きな金八ファミリーの一員だし、あとは他キャストが気になるところであった。そして、ヒロインの発表。正直がっかりした。広瀬アリス。好きか嫌いかの問題ではなく、旬すぎるでしょという若手俳優を見くびった偏見だ。ドラマ「黒の女教師」でクラスの女子リーダーを演じていたのは記憶に新しいし、ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」でも出てた記憶は残っていたが、当時の自分が演技上手いだの下手だの考えて見ていたわけではなく、どんな芝居をするかなんて思い出せもしなかった。名作というブランド品に若手俳優という鮮魚をあてがうのは、細いそれも極細の綱渡りに過ぎない、という考えしかなかった。

だが、違った、まるっきり違っていた。ヒロインのみちこさんは適役としか言いようがない。みちこさんは、怒ると秋田弁が飛び出す、ツンデレ、ドS、料理上手、と一般的な理想像からマニアックな可愛いポイントまで抑えてきている役どころだ。それが非常に上手い。持ち前のドライな声質で緩い空気に蹴りを入れてぎゅっとストーリーを引き締める。最近ではそんなみちこさんがハマちゃん(濱田岳)に惚れてきていて、その絶妙なもどかしさが私の胸を苦しめている。

釣りバカ日誌」とみちこさんの虜になったまま、私は学校の試験期間に突入した。試験期間とは酷で、向き合わなければならない現実から逃げようとする本能が作動する。どうにかして逃げ道を見つけようとするらしい。

試験3日前、ドラマにハマってから少しずつ覗いていたアリスちゃんのブログが更新された。妹と大ゲンカしたらしく、怒っていた。私は妹のツイッターを検索した。


私が初め見に行ったときはここまでのツイートが投稿されていた。そして姉である私は、躊躇いもなく広瀬アリスに声援を送った。良く兄弟がいる姉同士で話し合うことだが、2番目はずるい。要領が良い。広瀬家がその典型に当てはまるかどうかは別として勝手に姉という同一の立場から仲間意識を持ち応援した。バカだ、勉強しろ。

しかし私はもう一度妹のツイートを見にいった。


直後に投稿した私のツイートがこれである。


姉という生き物として、相当広瀬アリスに心酔している様子が見てとれる。大体人さまの喧嘩実況中継に夢中になるだなんて馬鹿げすぎている。

それにしても、何らかの理由で叱るも反撃してきた妹に憤り和解した後にもタクシー代4690円を請求する姉、良すぎる。超絶に尊い。この話は姉という生き物の偉大さを感じる逸話となった。全姉を代表して花束届けたい。

それだけじゃない。その数日前に更新された、6話という題のブログがやばかった。


こちらは「釣りバカ日誌」公式アカウントからツイートされた写真だが、やばいブログと同じものである。やばくないか?天下のベテラン俳優・西田敏行さまに何てことさせてるんじゃ!!ピースの向きチャラいでん!!アリスちゃんポーズってなんじゃおら!!!なに爆モテJKポーズ2人して仲良くやってるんじゃ!!

嬉しくて嬉しくて自然と笑みが溢れた。何か人の気持ちを柔らかくさせる理屈じゃ証明できない天性を、アリスちゃんが持っていることは明らかだった。もちろん西田敏行さまがとても柔和な方だからというのも関係してくると思うけど。実際、アリスちゃんはドラマ「玉川区役所 of the dead」で共演した先輩役者さん達のことを次々と聞いているこちらが恐ろしくなるような呼び方をする。林遣都さんのことはケントパイセン(ケントもトーン変えて)、金子ノブアキさんのことはノブアキパイセン、片桐仁さんのことはジンパイセン、そして極め付けは高橋努さんに対するつとむん♡これはやばい。相当やばい。けれどそんな呼び方をされる方々は揃って馬鹿にしてるだろと言いながらも嬉しそうにアリスちゃんに抗議する。一歩間違えると態度の悪い礼節を弁えない人間と捉えられてしまうのかもしれないが、それが許されている。それは私達が興味本位で真似できることとは到底思えず、やはり何だか許してしまえるというこの人の持っている天性が生み出した怪奇現象であり夢の国でありと思うのだ。

そして数日前、やっと友達から、広瀬アリスの卒業特集を手に入れた。たった2ページが特集と言えるのだろうかとやや不満に思いながら読みはじめたが、広瀬アリスの底力はすごい。2ページの定義が覆るほどの濃さ。2ページってこんなに詰めこめるんだっけ?っていう。アリスちゃんが築き上げてきた6年4ヶ月という層の厚さを感じた。

無理矢理読者になるかと腹を括った途端の卒業発表に勝手に偶然以上のつながりを感じて、卒業特集号は発売日に買わねばと思っていた私は頭がおかしいんだけど、女優の道を進むアリスちゃんにとって今までいたセブンティーンという世界が如何に大切だったかが良くわかった。もう女優なんだからモデル時代なんて関係ないと、無碍に扱ってしまうのは何だか違う気がした。

後輩に喋りかけてもらえず寂しかったなんていう乙女な先輩すぎる一面や、お決まり(私には衝撃が走った)の変なことしてる記事も、というかコマネチは印象深い記事として御本人選ばれてなくてうん、それ以上のものがジャガイモさながらにごろごろ転がってたんだと気づいた笑そんな卒業特集、

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はなばーん!めどーん!おーまいがっ!
で吹き出した私は、安心した。だって、


今日も広瀬アリスが面白い。

お誕生日おめでとうございます、
釣りバカ最終回と合わせて去年よりたくさんの幸せなことがアリスちゃんに訪れますように。



ドラマの悪女役が全部相武紗季さんなら良いのに


日本人は内容をだらだらと述べるくせに結論になかなか辿り着かない傾向にある、というのは良く耳にする話だ。実際私もそれを聞いた時身が引き締まる思いがしたのをはっきりと覚えている。だが今は、今だけは違う。典型的な日本人の枠を超えて、しかも開口一番結論を述べざるを得なかった。それくらい私が心の底から尊敬してやまない相武紗季さんの悪女役について書いてみたいと思う。悪女といっても程度は様々なのだがとりあえずそう呼ばせていただく。


⒈ 第一印象は「最悪」

    オチが予想出来る雑誌のインタビューにありがちな小見出しで申し訳ない。忘れもしない2014年3月、当時再放送されていた「リッチマン プアウーマン」というドラマのせいで相武紗季さんのことが相当嫌いだった。無性に現実逃避したくなる試験期間に見事にハマったドラマだったので、登場人物を役者の名前でしか覚えていなかったことが原因の一つだと思う。私はわりと思考が単純なほうで、ラブ要素に関して応援するのは大抵制作サイドがくっつけようとしている男女2人だ。そしてそれを阻むのがまさに相武紗季さんだった。もうすぐくっつきそうという所で毎話奴が登場する。ある日奴が男(小栗旬)にキスしてそこをたまたま女(石原さとみ)が見てしまった時は私も彼女と一緒に心で泣いたし、毎話ごとに生じる怒りを翌日友達に伝えるのがお決まりだった。とにかく「相武紗季邪魔すぎる」「相武紗季ほんと無理」と言い続けた。最初のうちは役と役者は違うというのにとんでもなく失礼な言い方をしてしまって申し訳ないと思っていた。しかし、役名を覚えていないにしても相武紗季さんのことがあまりに嫌いになりすぎていた。それに追い討ちをかけるように待てよという思いがよぎる。

えーっと「リッチマン プアウーマン」でしょ、ブザー・ビートそれと…家政婦のミタ‼︎‼︎‼︎‼︎

私は衝撃の事実に気づいてしまったのだ。そう、彼女はウザ役に恵まれすぎていた。ざっと思い返すだけで3本も。上出来である。こうして役と役者は違わない素でいける役ならオファーがたくさん来るんだというある意味合っててある意味間違った固定観念がしばらく続くことになってしまった。



⒉「ブザー・ビート」という悪女代表作

    彼氏や彼氏の友達の前ではにこにこ笑顔で愛想を振りまき、消えたと思った瞬間たばこをふかし悪態をつく。舌打ちがクセ。彼氏と会う数分前まで浮気。彼氏に浮気がばれ別れる。そのくせ「◯◯が好き」「いかないで」と今更言う。元彼といい感じになってる女の子に近づき友達のフリしといてわざと誤解させるメールをおくる。元彼にバレなそうな時間を見計らいその子を責めたてる。

そんな邦ドラ史上最悪の女といっても良いくらいの曲者を演じたのも相武紗季さんだった。ご本人も「何であんなに意地悪をするんだろう」と後のインタビューで語られているくらい嫌な女なのだ。

情け無いことにこちらも試験期間にハマったドラマなので悪女っぷり以外とくに覚えていない。ただ、相武紗季さんの悪役はここから始まったというのだから非常に重要な作品である。



⒊「マッサン」

    「花子とアン」で朝ドラの面白さに目覚め、そのまま新しく始まった朝ドラ「マッサン」も見ることになった。前情報はほとんど入れずに何となく見ていて、最初はぶっちゃけつまらなかった(朝ドラには多少の辛抱が必要ということが分かってきたのは最近)。だからしびれを切らしてもう見るの止めようと思い始めた頃だった。悪女役三昧の彼女がゆうこさんとして出てきたのだ。主人公のまさはるが妻のエリーを職場に連れて行くシーンでの、私にとっては少々驚きの登場だった。「わしの妻です」と勢い良く紹介したあとのこれ。

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一体何があったんよ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎こんなところで終わられたらたまったもんじゃないわと翌日急いでテレビをつける。すると衝撃の事実。どうやらまさはるスコットランドに行く前やんわりと婚約していたようなのだ。ただ当の彼が周囲のそういった雰囲気に気づいていなかった。つまりゆうこさんはとんだ勘違い野郎だったわけだ。そしてやはりのウザ役。本当に素でいく人なんねと思いながら見進める。

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実に面白い。こちら回想シーンだがまさはる鈍感すぎる。ゆうこさんは恋していたというよりかは周囲の人の期待に応えるかつ彼ならアリだわという感じに思え、そうだからかまさはるが2年間スコットランドに行っている間良妻賢母を目指し並ならぬ努力をしていた。そしてあとは肝心の旦那を待つのみという時にこんな災難に見舞われてしまったという、いささか不憫な話である。

だがしかし

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さらに

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上は醤油intoエリーの味噌汁
下は塩intoエリーの手料理

どちらもゆうこさんの仕業である。

めっっっっっっっっっっっっっっっちゃ意地悪。
くっっっっっっっっっっっっっっっそ意地悪。

だというのにエリーは黙って堪える強い女性だというのだから余計応援したくなる。ゆうこなんかに負けるな‼︎と。おかげで私は学校から帰って来てすぐに「マッサン」を見るのが日課になってしまった。

ゆうこさんは次第にエリーの優しさによって心を開いていくようになる。そういった過程であれと気づかされた点がいくつもあった。本当に親孝行者なのである。先ほども書いたが、半ば親に決められたまさはるとの結婚のために2年間も努力し続けていた。それに英文タイピストの夢を諦めていたという。挙句、破断になったということで新たな見合い相手をまたしても親に決められてしまった。見ているうちにだんだんと可哀想になってきた。親を1番大切にしなければならないという子の気持ちも分かるし、反して自分のやりたいことをやりたいという気持ちも痛いほど分かった。主人公であるエリーと今まで悪役であったゆうこさんが仲良くなることで、彼女を単に意地悪と決めつけていた過去の自分を反省し、エリーサイドから見ると見えなかったゆうこさんのやり切れない気持ちというのが分かるようになった。

結局、彼女はお見合いをしてその人と結婚することになるのだが、結婚式当日に白塗りで家を出ていく彼女はとても美しかった。

その後も「マッサン」は非常に丹精込められた作りで6カ月の間夢中でお世話になった。あの時ゆうこさんが出てこなかったらと思うととても恐ろしい。



⒋ 「医師たちの恋愛事情」

    というタイトル、相武紗季さんのお名前。これだけでもう決めた。ドロドロの予感しかしない。超楽しい予感しかしない。そう意気込んで放送1週間前になるとすぐに録画して準備万端だった。ただ、お色気シーンがありそうという私の予感が見事的中してしまったことで予定は狂ってしまった。…親と見れない。割切って第1話を消すことにした。もうこのドラマを見ることはないだろうと思っていた矢先、テレビをつけてみると今からでも間に合う「医師たちの恋愛事情」という1〜3話の総集編がやっているではないか。運が良すぎるというか、運命というか、憎い話だというか。飛びつくように見始めたらもう止められなかった。医療を描きたいのか恋愛を描きたいのかよくわからないが、私の期待通り進んでくれるうえに絶妙なもどかしさも味わえるところが素晴らしい。肝心の相武紗季さんはシングルマザー麻酔科医役なのだが平山浩行さん演じる医局長に思いを寄せているような節がいくつかあった。これまた少女マンガのようにまっすぐに思い続ければ良いものを、院内で会うたび嫌味を言ってちょっかいを出す。やはりさすがに医局長も気付き始めたのか総集編の最後にこんなシーンがぶっこまれた。
医局長「奈々ちゃん(相武紗季)ってさおれのこと好きなの?」
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奈々「やっと気付いた?」
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医局長「…」
奈々「そんなわけないじゃない。」
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可愛すぎた。「やっと気付いた?」でえっと持ってかれてからの「そんなわけないじゃない」。医局長とは反対のほうへ去るあまりにも儚すぎる表情。素直になろうよと思わず言いたくなってしまった。お色気シーンなんてどうでもいい、これから必死に親の目を忍んで見ようと再び心に誓った。

それから4話、5話と見続けかなりハマっていて今週ももちろん6話を見る予定である。



驚いたことに私はいつの間にか相武紗季さんの悪女役虜になってしまっていた。相武紗季さん悪そうだから見る!今日も相武紗季さんは良い具合に悪かった!と。一度ブザー・ビートで悪女役が話題になったためオファーが止まらないという記事をどこかで拝見したが、全くその通りだと思う。思い返せばあの作品だって少なくとも私には相武紗季さんのおかげで面白くなったように思っている。さらに思い返せば主人公サイドから視点を逆に変えてみるとやはり悪女にもそれなりの理由があったりする。

悪女役期が続いていることは当然どうしても役=相武紗季に見えてしまう視聴者の増加につながる。そこで気になるのはご本人のお気持ちだが少し知るのが怖かった。本当の私は違うのに‼︎という気持ちが芽生えてたって仕方ない。仕方ない、のだが私は彼女の悪女役がどうしようもなく好きだ。心の準備ができぬままググり始めた。


まずは
悪女役を演じ始めた頃(2010年)の記事 *1
「きっと、嫌味な役はその度合いが強いほど、客観的な立場からはおもしろいと思うんです。“パンチあるな~”って(笑)。だから、私も演じるならとことん“いやぁ~な女”に仕上げたいです。女優として楽しみだし、振り切っていきたい」とキッパリ。 
いえええええええい



続いて
悪女役について最新のコメント(2014年)*2

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…………ちょっと本当に中の人まで魅力的すぎるんだが…



心配する必要なんて一切なかった。そりゃここまで悪女役をやり続けたにも関わらず飽きられも呆れられもしなかった彼女のことだけある。自らのイメージを犠牲にしてまで守り抜いた作品のクオリティ。まさに作品至上主義。私たちを楽しませるため作品ごとに違った角度から演じ続けてきた。悪女と1綴りするのは申し訳なすぎるくらいである。今、1番視聴者に近い女優という紹介で彼女の情熱大陸 をいつかやってほしい。



さらにこんなリアルな話まで

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にも関わらず、ロスに留学された時向こうで言われてショックだったことは?と聞かれて「意地悪」と言われたエピソードも惜しみなく披露されている。テレビでの発言がギャップを見せて好感度上げる作戦だとはおよそ思えない。彼女こそプライベートと役とでは違うことを強調すべき人だと言うのに、本気で反省していて驚くほかなかった。*3


あんなに嫌いだったのに、今や少しでも視聴者を増やせたらというか視聴者増えろぐらいの勢いで「医師たちの恋愛事情」最終回までに書き終えようとしている自分がいる。恐ろしいほど感情を弄ばれていて悔しすぎるので、相武紗季さんウザ役作品全部見ると決めた。


彼女を超える悪女役はいないだろうし、いてほしくない。悪女役界を切り開くのは、永遠にこのひとであってほしい。だから、彼女にはこれからもずっと悪女役をやり続けて欲しい。















続・One Directionがやってきた


彼らが来日したことをなぜ2回に分けて書くことになったか前回のブログを読んで頂ければわかると思うが、とにかく溜まっていた。本当に400日以上も待った。次にいつ来日してくれるのか、あるいはもう来日してくれないんじゃないかというのは、外タレを応援しているなら誰だって感じたことのある不安だと思う。その点では早めに日程が決まっているのは良いが、実際そうなってみると苦しい点のほうが多かった。

私の場合はぶつかって欲しくなかった予定と見事にかぶった。絶対にムリ!だったら割り切れたのだが、自分が何とかすればライブに行けるの予定なのがまた辛かった。自分と闘い続けついに決意をしたあとでなぜ2万円近くもローソンに持ってく必要があったのだろうとこの時ばかりは強く思った。2万円は幸せの切符に生まれ変わる必須アイテムだというのは重々承知していたが。

それからはライブに行くんだからそれまで自分が何とかしなきゃと400日以上も必死で生きたわけなのだ。

前回の幕張メッセとは動員数がえらく違って3万人ということだったので、落選して行けないというファンクラブ会員はいなかったのではと思われる。行けなかった人は絶対ムリ!っていうパターン、例えば受験などでライブなんか行ってる場合じゃないという人だったのだろう。

今回のライブは私のようにそれまで必死で頑張るから行く人、どうにもこうにもに行けない人を400日以上苦しめた。きっと他の種の人も苦しめたと思う。400日ってマジで長い、長すぎる。

成仏できる日の朝はやばかった。テンションが半端なかった。もちろん、起きるとすぐに腕にメンバーの名前入りブレスレットをつけた。前日から用意しておいた、ボード・タオル・双眼鏡・カメラの入ったメンバーの顔入りバッグを見てにやけた。1ヶ月前から風呂で歌詞アプリを見ながら熱唱してきた歌を今度はリビングで熱唱した。

電車に乗って途中からdirらしき人が増え始めるのでそれを見て友達と爆笑した。乗り換えの時つぎに乗る電車が分からなくなり、確実にdirの人について行ったら10分間駅の外を歩かされおかしいおかしいと言っていたら案の定彼女たちはドトールでお茶をしやがった(ついてきやがったのはこっちですごめんなさい)。

順調にグッズを購入し、いざ会場に入るとなるとやばいやばいを連呼しただの馬鹿と化した。ゲートが分からなくて会場であるさいたまスーパーアリーナを一周し、大嫌いな喫煙所と何度も出くわした。何とか座席を探し当てるとまだ始まってもいないのにただただ終わって欲しくないということだけを思った。そして今さら超混雑のお手洗いに行くのもどうかということになり、先ほど購入したツアーTシャツに座席で着替えた。相当やばい。

前座は5 Seconds Of Summer(通称:5sos)というオーストラリア出身のボーイズバンドと書こうとしたら、公式サイトに「全員楽器を演奏できるのでボーイズバンドは間違い」と記載してあり困っている。前回公演前にMVが流れただけで悲鳴が上がっていたので少しだけ知っていたが、曲を聴いたことはなかった。前座に決まったと知ってから「Don’t stop」だけ聴いた。メンバーがヒーローに扮したMVは面白かったが残念ながら耳に残らなかった。

前座というのは本公演が始まる前に数十分程披露してくれるアーティストのことだ。前回の公演は2013年11月だがその時の前座はOlly Murs(オリー マーズ)だった。この時前座というお得感満載の制度にいかばかりか衝撃を受け、どんなもんじゃいとすごく楽しみにしていた。しかしOllyは私の前に現れずに本公演が始まった。海外は日本と違ってなあなあな所があるから仕方ないのかもしれない、そう思った。しかし、現れていた。正確には、現れていたらしい。後日違う席にいた友達に話を聞いて発覚したのだ。ホラーだ、ホラー。結構怖いのであまり思い出さないようにしていたが、勿体無いことをしたとも思っていたので今回こそ!と5sosのパフォーマンスを楽しむ意気込みは十分だった。

彼らはルイの目に止まりルイのツイートによって一躍有名になったという経歴を持つため、1Dなくして5sos語れずというところだろうか、18:30に近くなると会場全体がざわざわし始めた。ぱっと照明が落ちスクリーンに彼らのロゴが現れると一気に熱気に包まれた。

セットリストを全て羅列し、1曲ごとに説明を入れるのは苦手なので、ここからはとにかく偏って説明したいと思う。


5sos

「かっこいいね」
「いやまじ笑い事じゃないくらいかっこいいよ」
いや誰も笑ってはいないのだが、先ほど電車でdirらしき人を見つけては爆笑したり電車がわからずdirを尾行したりした変な友達との会話である。
彼女はLuke(ルーク)というボーカルが少しだけ気になっていたらしく、一方の私はCalum(カルム)というベースがアジア系のルックスでブルドック的ぶちゃかわ要素があるなどと勝手なことも思っていた。

それがだ。

ぶちゃくない、かわいい。

ぶちゃくない、かっこいい。

少し天を仰ぎながらマイクに向かって美声を披露するルークの隣にカルムがいて彼の前にもマイクがありカルムも歌っていた。アマゾン川で毎日泳いでそうな彼の声は結構低くどっしりと構えていた。ギターのMichale(マイケル)は日本が大好きらしく、アニヲタらしく、秋葉原も行ったらしく(どんだけ調べたんだよ自分)「マイケルクンは〜」と言っていて嬉しかった。ドラムのAshton(アシュトン)は基本歌わないのだが叩きまくっているのだろう、顔にまで筋肉がついていた。

お目当てでないということもあり、ノリノリな自分を楽しむ時間として有効的だった。

特に「Don’t stop」は生で本人たちのパフォーマンスを見ることがどれだけ尊いことか再認識できた楽曲だった。
もう1度言うが、この曲聴いたとは言えども耳に残らず全く覚えていない。
(さび)ドンストーップ
の部分は待ち時間に覚えられたので歌えるのを心待ちにしていたのだが、何と
ノーウェッノーウェッノーウェッ
をパフォーマンス中にすぐに覚え2回目から歌えた。次ノーウェッだろうなと思って歌ってみると本当にノーウェッで嬉しかった。Luke気になる女がそんな私を見て嬉しそうにしてた。CDで聴くのも、動画を見ながら聴くのも、ラジオを聴くのも、ライブで聴くのも全て違う。ラジオはラジオ局がかけてくれたという予想外のドキドキ感があり、ライブは曲の音が出ているところを肉眼で見れる。こんな音だったんだと音の出所を見て違う感覚を持てる。だからあの時は耳に残らなかった「Don’t stop」も超ノリノリで歌えた。


マジでOne Directionがやってきた

19:20お手洗いに行っていた人たちがほぼ帰ってくるとざわざわそわそわ自分も周りも酷かった。スクリーンにはガストのCMや他の外タレのMV、時に本日のメインである1Dの香水CM・DVD宣伝映像が流れていた。その時はスクリーンに流れただけで悲鳴が上がる。

19:30もう開演すると思った。何を緊張してるのか知らないが何度も深呼吸して心構えをした。何周見たかよってくらいスクリーンの宣伝映像は見飽きてて、それは周りのみんなもやはり同じらしく「アボアボカドカド〜」という歌とともにガストの新商品のCMが流れるとため息すら聞こえ出した。

19:40「アボアボカドカド〜」を2回くらい聞いた。次に来るはずのガストのアプリのCMが来なかった。ライブの注意が流れた、boysのアナウンス付きで。やばい、くる。まだ来ていない時の来るという感覚は、テストが配られる時の感覚に似ている。もうすぐ来るんだけどそのもの自体はない。本当にあるのか、どんなものなのか全く予測ができない先のことに心臓がはちきれそうだった。正気と興奮が入り混じった登場直前がクライマックスだったかもしれない。

何度も聴き、風呂で熱唱した色んな曲のダイジェストが彼らの映像と共に流れる。このダイジェストの1番最後の曲を勝手に登場曲だと勘違いし、悲鳴をあげた。が、メインステージにメンバーがいるはずはなく、私が彼らだと認識したのは黒Tシャツを着たスタッフだと5秒後くらいに気づいた。5秒間スタッフに悲鳴をあげていたらしい。
テレレレレッテーテレレレレレ
聴いたか「Cloud」だ、これが本当の「Cloud」だ…メインステージは遠かったがそれでも彼らがマイクを手に持ち確かに歌う姿を確認できた。ずっと待ち続けていたものを今見ているというのはあまりにも理解し難いことで自然に涙が出た。理解しようとするが驚いて泣く他なかった。

どんな見方が1番良いのか、例えば小さくてもステージを見て本物の彼らを目に焼き付けるか、1度に全員を見ることはできないがスクリーンを見て表情や髪型をじっくり見るべきか、あるいは集中できないが動画や写真を撮って2度楽しめるようにするべきかずっと迷っていた。一瞬っていうのは文字通り本当にすぐ去るもので手強い。会場にいるからこその体験を少しでも色んな角度から味わいたかったし、心から楽しみたかった。

「Don’t forget where you belong」(略してDFWYB)という曲がある。1番好きな曲はないので、1番聴きたかった曲というべきだろうか。アルバムの歌詞カードを見てみると王道ロックバラードと書いてある。この曲の前にナイルが「本当に感謝してる、君達がここにつれてきてくれたんだよ。それで君達にこの曲を書いたんだ。」的なことを言った。何が来るんだろうと紹介の仕方が素敵だったから結構ドキドキした。 
チャンチャンチャンチャンチャンチャン
これは!DFWYBではないか!直訳すると忘れないで、あなたが所属している場所をだ。…忘れないで、あなたの居場所を(あなたの居場所はここだよ)…ってことか!!!うわ!!!うわ!!!なんなのそういうことか!その一瞬で熱気に包まれながら言葉の壁を越えて音楽を通してつながるというライブにおいて最も崇高な経験ができた。思い返しても未だに鳥肌のたつ瞬間だった。

5sosも日本が大好きだったが1Dの日本愛だって負けなかった。すでに大阪公演が終了していたのだが「おおきに」「おおさか」、東京公演の朝には「さいたまがんばります」とTwitterでもつぶやいてくれていた。となるともちろんライブ中も日本語炸裂だ。「ボクハリアムクンデース」「トイレドコデスカー」「アリガット」「シャッシンオネガイシマス」「あ、ハイ」「ミンナチョーーカワイイ」変なのもあるがとにかく炸裂だ。日本人でいて良かったと思わずにはいられない。片言なのがとても可愛い。日本のアーティストがいきなり「トイレどこですか」と言い出したらざわめきどころじゃないだろうが、boysが世間一般で難しいと言われる日本語を数少ない自由時間の中で覚えてきてくれたと思うとかなり嬉しいのだ。

そんなことを思っているとすぐに彼らがいなくなった。と言ってもアンコールがあるのはほぼ前提という感じなのでさほど落ち込まなかったが、焦った。終わらないでくれと思っていた開演前に戻りたかった。先ほどの三択だが動画や写真を撮るということにわりと集中してしまった点があってそれが悔しかった。前に外タレって基本ライブ中の撮影OKってのを聞いておったまげたが、ライブへの参加の仕方の選択の幅が増えて厄介になると実際そうしてみて思った。とにかくアンコールはパフォーマンスに集中しようと心に決め、少々大げさな表現になるがカメラと肉眼の両立を今後の課題にした。

アンコールはさほど覚えていない。曲が進むということはつまり終わりに近付いているということなんだとずっと寂しがっていた。確か「Best Song Ever」「Stockholm Syndrom」あたりを歌っていた。帰る彼らの背中だけはきちんと見れて意外にあっさりと消えた。

ぱっと照明が元どおりにつき、場内アナウンスが流れる。これがboysの生声とかいうサプライズ下さいなんていう下らないことを考えながら現実に引き戻された。さっきまで彼らがいたステージにはスモークがかかっていてさっきよりも近く感じた。彼らがステージにいる時に纏っている何かがより遠く感じさせたのだろうか。だとすれば何なのだろう。その何かを突き止めることはしないほうが良いのかもしれない。ただ空間を時間を楽しむ立体的な楽しみ方がベストだった。

東京公演も終了したあと、私が1番好きなメンバーであるリアムは「日本人になってきたかも、うんなっちゃったかも」とつぶやいたらしい。何の媚も嘘もない純粋な気持ちを持った人たちが歌っているのをこの目で見れて良かった。400日以上待って良かった。

1年に1度あるかないかというプレミアムさが私をさらに底なし沼へと誘う。

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〈おしまい〉



One Directionがやってきた


そう、One Directionの来日公演にいってきた。と言ってすぐにレポを書き始めてしまうのはすごくもったいなくて惜しいことな気がしている。だって私はあの日を400日以上待ち続けていたのだから。

彼らはイギリスとアイルランド出身のボーイズバンドだから、名前はもちろんのこと、愛称やコンビ名、好きな食べ物、お店だって英単語ばかりだ。ファンでない人が、流行把握程度に知ろうとするのはきついかもしれない。そこで、彼らのことをできるだけ簡単に(偏りながらも)説明したい。


One Direction(ワンダイレクション)
X-factor(ステージ1〜6)という人気オーディション番組のステージ4落選者5名からなるボーイズバンド。1Dと略される。boysとも。ファンのことをdirectioner (dir - ダイアナと略される)

以下メンバー
Harry Styles(ハリー スタイルズ)
  • マジでモテ男。Taylor Swiftとケンカ別れした。
  • 日本のdirにとって彼の「ガンバリマース!」はお馴染み。今回の来日で「トイレドコデスカー!」が追加された。
  • カメラが(多分)好き(っぽい)
  • 学生時代、ホワイト・エスキモーというバンドに所属。
  • バナナが好き。
  • パン屋でバイトしていた。ヤンチャすぎてほぼ即クビだったが唯一ここだけ落ち着いたらしい。
Niall Horan(ナイル ホーラン)
  • メンバーの中で唯一タトゥー(刺青)を入れていない。以前おしりに入れようとしたところ、柔らかすぎて無理だったとか。「入れていない」んじゃなくて「入れられない」んだねッはい可愛い!!
  • ブロンドヘアー・ブルーアイというthe 外国人な容姿だからか、日本のファンは1番多いように見受けられる。メンバーも前回来日時の「めざましテレビ」でそう話していた。
  • 閉所恐怖症
  • ギターを弾く
  • 胸毛が濃い
  • 結成当初、グループ名を「Niall and potatoes」=ナイルと愉快なポテトたちにしようとしていた。One Directionと名付けたハリーと、全力で阻止した他メンバーに拍手。
Liam Payne(リアム ペイン)
  • 14歳ですでにX Factorに出場していた。この時ステージ5まで進むも審査員のSimon Cowell(サイモン コーウェル)に「まだ若い、もっと歌を上達させてまた来てほしい」と言われる。16歳で再びステージ3まで進むと「2年前、私は君にチャンスを与えた。そして本当に別人になって帰ってきた」と絶賛された。
  • いじめられっ子を守るためにボクシングを始めた。そしていじめっ子をやっつけた
  • グループのまとめ役になることが多くい
  • 1番入れ替わりたくないメンバーはハリー。「これ以上注目されるなんてぼくには耐えられないよ」
  • ハイブランド大好き。BurberryLouis Vuitton・Ralph Lauren
  • Adidasと言えばこの人。
Louis Tomlinson(ルイ トムリンソン)
  • グループ結成後はハリーと同居していた。ためにゲイだと勘違いされたこともある。Eleanor Calder(エレノア カルダー)という大学生モデルの彼女(ハリーの紹介)がいるが、一部のファンつまり正気の沙汰を失った腐女子はまだ信じている。
  • MVかなんかに出てきた鳩にKevinと名付けて仲良くしてた。
  • 声が高い
  • サッカーが大好きで、地元ドンカスターの選手になれた。
  • ムードメーカー。だが、他4人は彼の第一印象をこう語る…「とても静かだった。」はい根暗決定!!ktkr
Zayn Malik(ゼイン マリク)
  • こいつ、何考えてんだ……
  • 芸術家肌でスプレーで壁に自由に落書きできるアートハウスを持っている。
  • 夢は家族に家を買うことだったが、すでに叶えた。
  • ガラケー
  • Little MixのPerrie Edwards(ペリー・エドワーズ)と婚約中 ※結婚ではない!
  • ダンスが大嫌いでオーディションでは逃げ出した
  • 自分の英語は聞き取りにくいからと日本公演ではゆっっっくりしゃべってくれる
  • 美しい

情報を網羅しているわけでもない私が、基本情報+なるべく自分の萌えポイントだけを厳選してお届けしてみたということを前提とした上でメンバー紹介を読み終えて頂きたいのだが、1文1文書くごとに健康的にトキメいてるっぽいのでさらに書き続けることにした。

彼らを知っていく中でカルチャーショックなるものは大いにあったが、中でも彼女の存在を公表していることが1番の衝撃だった。パパラッチ文化が出来上がっている向こうでは、隠してもどうせバレるからという理由もあるのだろうが、ファンによって理想像がおしつけられにくくなる良さがあるからだとも思っている。

そして、彼らは終わりを意識している。あのThe Beatlesビートルズ)だってすでに解散している。ボーイズバンドに終わりという言葉はつきものだ。
こんなに成功していて大丈夫なのかって思う。夢みたいだよ。いつか終わりが来るんだよね。
ドキュメンタリー映画『THIS IS US』(直訳は、これがぼくらだ…ってなんか泣けてくる)で焚き火をしながらメンバーが語るシーンがある。映画用だから多少イイ事言っとけっていうのはあるだろうが、この発言をできる時点であっぱれだ。それに対して、反論を言うメンバーは誰もいない。むしろ「ベンジャミン・バトン方式もありだよね笑」「終わっても僕たち友達だよね?」「友達だよ」

本当に仲が良い。先ほども書いたがハリーとルイは仲が良すぎてゲイカップルだと誤解された時期もあった。X Factorに応募した時点では、個々に目標や夢があったはずでまさかグループの一員になるだなんて思っていなかっただろう。ブートキャンプという泊まり込みでの訓練期間を経てから行われるステージ4に敗れ涙のお里帰りとなるはずが、サイモンの思いつきで全てが変わった。

「Zayn Malik Liam Payne Harry Styles   Niall Horan  Louis Tomlinson
落選者の前でなぜかこの5人の名前が呼ばれ、なぜか再びステージに戻された。もちろん呼ばれた理由を、戻された理由をこの時彼らが知るはずがない。ナイルに至っては自分が呼ばれていない時点できょろきょろし、爪をかんでいる。隣のルイもだ。こちらはその先がどうなるか十分知ってて見てるので超面白い。

「この人たちは僕たちをさらに悲しめるつもりなんだよって言い合ってた」んだと。普通ちょっとぐらい期待するだろ。全くネガティヴな成功者ってのは1番達いいな。大好きだ。

一瞬で悲しみも喜びも味わった彼らは、ハリーのおじさんの別荘でお泊まりをすることにした。友達になることにした。最高のグループになることにした。

国籍も職業も違うけれども、グループということで「嵐」を考えてみるとすごく不思議でならない。「嵐」は仲が良いと言われる日本の人気アイドルグループだ。本当に仲が良さそうだし、どうせウラでは…なんて斜めに構えた馬鹿みたいなことは思ったこともないが、彼らが友達に見えるかと聞かれるとイエスと言い難いものがある。良き仕事仲間という表現が妥当だろうか。

しかしOne Directionはサッカーをする。ライブ開始5分前には駐車場を駆けずり回っている。デートをする。どの2人をとっても微妙な関係のコンビがない。みんなダンスが下手だからヘンテコな振り付けをする。完全に友達なのだ。結成当初、リアムが各メンバーの誕生日にはプレゼントを贈るきまりを作ったようだが、今はめんどくさくなって自然消滅しているらしい。うわ、さらに完全に友達なのだ。

それは楽曲にも表れていてどの曲においても「少年性」を感じる。音楽を学術的な視点から捉えるのは私には出来ないのだが、複雑でないのにチープさがないあの感じは彼らの持ち味だなと思う。聴きながらそんなこと思わないが。「男ってバカだな」の♡がつく類だとも思ってる。

そして「少年性」を感じると言ったばかりなのに何だが、オーディション時と今の印象はかなり違う。少年から成長することも「少年性」のうちと考えるなら丁度良いのだが。日本人からすると年齢とルックスが合致せず老けていると思うかもしれない。日本人が童顔なのかも知れないと思うことにしている。ぶっちゃけ私も25歳いると思ってたので。

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タトゥーを体に入れているメンバーは4/5であることも含めて、日本にいると最初は受け入れがたいこともあるかもしれない。でも少しでも彼らを知ろうとしてほしい。今を駆け抜けるスーパースターなので、何から手をつけていいか分からないかもしれない。そんなあなたにはまず曲を聴いてほしい。英語が分からないからムリだよって思うかもしれない。大丈夫、私も分からない。今頑張ってる。そして何曲かMVのあるものもある。彼らの場合これがあるならば、曲+MVを楽曲というべきだ。マジではっちゃけてるからね。

一方で、1番日本人で良かったと感じてるのは日本のdirだと思う。世界のハリーは好きな場所を「ロンドン(故郷)、バルセロナ、東京」と言った。世界のリアムは「日本語を勉強してるよ」とフランスで言った。世界のナイルは「相撲がみたい」と言った。ちょっと他2人はエピソードが思い浮かばないが、Twitterで何度も日本を褒めてくれている。

それとこのTwitterを始め、instagramFacebooktumblrといったソーシャルサービスは彼らを応援する上で必須アイテムになるだろう。止まらないセンセーション状態になったのは、第1にファン、第2にこれらの駆使というぐらいだから。

無邪気な「少年性」に惹かれたが、そこから成長しても彼らであることにはかわりないという揺るぎない「少年性」のゆえに魅了され続けている。

そんなことを背負ってファンクラブに入り、2013年日本初ライブに行き、2014年1月頃に2015年2月末〜3月初めのライブが発表され、それからずーーーっと平生を装ってこの島国で生きてきたわけだ。顔は大仏、心はboysだった。

そんな1人の健気な女性が、やっと成仏できて良かった。

〈つづく〉