One Directionがやってきた
そう、One Directionの来日公演にいってきた。と言ってすぐにレポを書き始めてしまうのはすごくもったいなくて惜しいことな気がしている。だって私はあの日を400日以上待ち続けていたのだから。
彼らはイギリスとアイルランド出身のボーイズバンドだから、名前はもちろんのこと、愛称やコンビ名、好きな食べ物、お店だって英単語ばかりだ。ファンでない人が、流行把握程度に知ろうとするのはきついかもしれない。そこで、彼らのことをできるだけ簡単に(偏りながらも)説明したい。
One Direction(ワンダイレクション)
X-factor(ステージ1〜6)という人気オーディション番組のステージ4落選者5名からなるボーイズバンド。1Dと略される。boysとも。ファンのことをdirectioner (dir - ダイアナと略される)
以下メンバー
Harry Styles(ハリー スタイルズ)
- マジでモテ男。Taylor Swiftとケンカ別れした。
- 日本のdirにとって彼の「ガンバリマース!」はお馴染み。今回の来日で「トイレドコデスカー!」が追加された。
- カメラが(多分)好き(っぽい)
- 学生時代、ホワイト・エスキモーというバンドに所属。
- バナナが好き。
- パン屋でバイトしていた。ヤンチャすぎてほぼ即クビだったが唯一ここだけ落ち着いたらしい。
Niall Horan(ナイル ホーラン)
- メンバーの中で唯一タトゥー(刺青)を入れていない。以前おしりに入れようとしたところ、柔らかすぎて無理だったとか。「入れていない」んじゃなくて「入れられない」んだねッはい可愛い!!
- ブロンドヘアー・ブルーアイというthe 外国人な容姿だからか、日本のファンは1番多いように見受けられる。メンバーも前回来日時の「めざましテレビ」でそう話していた。
- 閉所恐怖症
- ギターを弾く
- 胸毛が濃い
- 結成当初、グループ名を「Niall and potatoes」=ナイルと愉快なポテトたちにしようとしていた。One Directionと名付けたハリーと、全力で阻止した他メンバーに拍手。
Liam Payne(リアム ペイン)
- 14歳ですでにX Factorに出場していた。この時ステージ5まで進むも審査員のSimon Cowell(サイモン コーウェル)に「まだ若い、もっと歌を上達させてまた来てほしい」と言われる。16歳で再びステージ3まで進むと「2年前、私は君にチャンスを与えた。そして本当に別人になって帰ってきた」と絶賛された。
- いじめられっ子を守るためにボクシングを始めた。そしていじめっ子をやっつけた
- グループのまとめ役になることが多くい
- 1番入れ替わりたくないメンバーはハリー。「これ以上注目されるなんてぼくには耐えられないよ」
- ハイブランド大好き。Burberry・Louis Vuitton・Ralph Lauren
- Adidasと言えばこの人。
Louis Tomlinson(ルイ トムリンソン)
- グループ結成後はハリーと同居していた。ためにゲイだと勘違いされたこともある。Eleanor Calder(エレノア カルダー)という大学生モデルの彼女(ハリーの紹介)がいるが、一部のファンつまり正気の沙汰を失った腐女子はまだ信じている。
- MVかなんかに出てきた鳩にKevinと名付けて仲良くしてた。
- 声が高い
- サッカーが大好きで、地元ドンカスターの選手になれた。
- ムードメーカー。だが、他4人は彼の第一印象をこう語る…「とても静かだった。」はい根暗決定!!ktkr
Zayn Malik(ゼイン マリク)
- こいつ、何考えてんだ……
- 芸術家肌でスプレーで壁に自由に落書きできるアートハウスを持っている。
- 夢は家族に家を買うことだったが、すでに叶えた。
- ガラケー
- Little MixのPerrie Edwards(ペリー・エドワーズ)と婚約中 ※結婚ではない!
- ダンスが大嫌いでオーディションでは逃げ出した
- 自分の英語は聞き取りにくいからと日本公演ではゆっっっくりしゃべってくれる
- 美しい
情報を網羅しているわけでもない私が、基本情報+なるべく自分の萌えポイントだけを厳選してお届けしてみたということを前提とした上でメンバー紹介を読み終えて頂きたいのだが、1文1文書くごとに健康的にトキメいてるっぽいのでさらに書き続けることにした。
彼らを知っていく中でカルチャーショックなるものは大いにあったが、中でも彼女の存在を公表していることが1番の衝撃だった。パパラッチ文化が出来上がっている向こうでは、隠してもどうせバレるからという理由もあるのだろうが、ファンによって理想像がおしつけられにくくなる良さがあるからだとも思っている。
そして、彼らは終わりを意識している。あのThe Beatles(ビートルズ)だってすでに解散している。ボーイズバンドに終わりという言葉はつきものだ。
こんなに成功していて大丈夫なのかって思う。夢みたいだよ。いつか終わりが来るんだよね。
ドキュメンタリー映画『THIS IS US』(直訳は、これがぼくらだ…ってなんか泣けてくる)で焚き火をしながらメンバーが語るシーンがある。映画用だから多少イイ事言っとけっていうのはあるだろうが、この発言をできる時点であっぱれだ。それに対して、反論を言うメンバーは誰もいない。むしろ「ベンジャミン・バトン方式もありだよね笑」「終わっても僕たち友達だよね?」「友達だよ」
本当に仲が良い。先ほども書いたがハリーとルイは仲が良すぎてゲイカップルだと誤解された時期もあった。X Factorに応募した時点では、個々に目標や夢があったはずでまさかグループの一員になるだなんて思っていなかっただろう。ブートキャンプという泊まり込みでの訓練期間を経てから行われるステージ4に敗れ涙のお里帰りとなるはずが、サイモンの思いつきで全てが変わった。
「Zayn Malik Liam Payne Harry Styles Niall Horan Louis Tomlinson」
落選者の前でなぜかこの5人の名前が呼ばれ、なぜか再びステージに戻された。もちろん呼ばれた理由を、戻された理由をこの時彼らが知るはずがない。ナイルに至っては自分が呼ばれていない時点できょろきょろし、爪をかんでいる。隣のルイもだ。こちらはその先がどうなるか十分知ってて見てるので超面白い。
「この人たちは僕たちをさらに悲しめるつもりなんだよって言い合ってた」んだと。普通ちょっとぐらい期待するだろ。全くネガティヴな成功者ってのは1番達いいな。大好きだ。
一瞬で悲しみも喜びも味わった彼らは、ハリーのおじさんの別荘でお泊まりをすることにした。友達になることにした。最高のグループになることにした。
国籍も職業も違うけれども、グループということで「嵐」を考えてみるとすごく不思議でならない。「嵐」は仲が良いと言われる日本の人気アイドルグループだ。本当に仲が良さそうだし、どうせウラでは…なんて斜めに構えた馬鹿みたいなことは思ったこともないが、彼らが友達に見えるかと聞かれるとイエスと言い難いものがある。良き仕事仲間という表現が妥当だろうか。
しかしOne Directionはサッカーをする。ライブ開始5分前には駐車場を駆けずり回っている。デートをする。どの2人をとっても微妙な関係のコンビがない。みんなダンスが下手だからヘンテコな振り付けをする。完全に友達なのだ。結成当初、リアムが各メンバーの誕生日にはプレゼントを贈るきまりを作ったようだが、今はめんどくさくなって自然消滅しているらしい。うわ、さらに完全に友達なのだ。
それは楽曲にも表れていてどの曲においても「少年性」を感じる。音楽を学術的な視点から捉えるのは私には出来ないのだが、複雑でないのにチープさがないあの感じは彼らの持ち味だなと思う。聴きながらそんなこと思わないが。「男ってバカだな」の♡がつく類だとも思ってる。
そして「少年性」を感じると言ったばかりなのに何だが、オーディション時と今の印象はかなり違う。少年から成長することも「少年性」のうちと考えるなら丁度良いのだが。日本人からすると年齢とルックスが合致せず老けていると思うかもしれない。日本人が童顔なのかも知れないと思うことにしている。ぶっちゃけ私も25歳いると思ってたので。
タトゥーを体に入れているメンバーは4/5であることも含めて、日本にいると最初は受け入れがたいこともあるかもしれない。でも少しでも彼らを知ろうとしてほしい。今を駆け抜けるスーパースターなので、何から手をつけていいか分からないかもしれない。そんなあなたにはまず曲を聴いてほしい。英語が分からないからムリだよって思うかもしれない。大丈夫、私も分からない。今頑張ってる。そして何曲かMVのあるものもある。彼らの場合これがあるならば、曲+MVを楽曲というべきだ。マジではっちゃけてるからね。
一方で、1番日本人で良かったと感じてるのは日本のdirだと思う。世界のハリーは好きな場所を「ロンドン(故郷)、バルセロナ、東京」と言った。世界のリアムは「日本語を勉強してるよ」とフランスで言った。世界のナイルは「相撲がみたい」と言った。ちょっと他2人はエピソードが思い浮かばないが、Twitterで何度も日本を褒めてくれている。
それとこのTwitterを始め、instagram・Facebook・tumblrといったソーシャルサービスは彼らを応援する上で必須アイテムになるだろう。止まらないセンセーション状態になったのは、第1にファン、第2にこれらの駆使というぐらいだから。
無邪気な「少年性」に惹かれたが、そこから成長しても彼らであることにはかわりないという揺るぎない「少年性」のゆえに魅了され続けている。
そんなことを背負ってファンクラブに入り、2013年日本初ライブに行き、2014年1月頃に2015年2月末〜3月初めのライブが発表され、それからずーーーっと平生を装ってこの島国で生きてきたわけだ。顔は大仏、心はboysだった。
そんな1人の健気な女性が、やっと成仏できて良かった。
〈つづく〉